WiMAX 2+は超高速通信が可能な無線規格です。 WiMAX 2+を使うことで自宅でも職場でも外出先でもインターネットを超高速で楽しむことができます。
しかしWiMAX 2+には弱点もあります。WiMAX 2+は2.5Ghzという周波数帯を使いますが、この周波数は直進性が高く建物や山間部などの障害物に弱いという性質があります。そのため何かにぶつかってしまうとそこで電波が途切れてしまうことがあります。
せっかくの WiMAX 2+の超高速通信を契約しても、この問題によって十分にインターネットを楽しめないことがあります。
しかし WiMAX 2+の電波を良くする方法はあります。それは「パラボラアンテナ」を自作する方法です。
「アンテナを自分で作ることできるのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はパラボラアンテナは誰でも簡単に作れます。パラボラアンテナを設置することでWiMAX 2+の速度を上げることができます。
ここではパラボラアンテナに関する基本情報と作り方をご紹介致します。
目次
パラボラアンテナとは何?
まず最初にパラボラアンテナに関する基本情報をご紹介します。よく自宅の屋根に丸い円盤型をしたアンテナを見かけることがありますが、パラボラアンテナはそのようなアンテナの小型版と言えるでしょう。
専門的な言い方をすると放物曲面をした反射器を持つ凹型アンテナのことです。ディッシュアンテナと呼称されることもあります。
このアンテナは電波を効率的に受信するために使われるものです。基本的には高いところに使われますが、基本ユーズとしては人工衛星からの電波を受信するための装置です。
しかし似た様な仕組みをWiMAX 2+に応用することができます。
なぜパラボラアンテナで通信速度が上がるの?
パラボラアンテナを利用すると通信速度があがるのは、凹型の曲面によって電波が反射し、最終的に収束した電波をWIMAXの受信機に集中して送ることができるからです。
ステンレス製のボウルをイメージすると、側面の湾曲した部分に電波が当たった場合、左側面に当たった電波は右方向へ、右側面に当たった電波は左方向へ反射します。そして最終的に中心の焦点に集中します。
曲面のボウルではなく平面のステンレスの板の場合は反射した電波が集中しにくいとしても、曲面アンテナの場合は集まりやすくなります。
このような理由で電波強化・増幅が期待できるというわけです。状況が良い場合、ネット速度が3倍にも4倍にもなるという報告があります。
パラボラアンテナのメリット
パラボラアンテナのメリットについて引き続き見てみましょう。まとめるとアンテナを使うメリットは以下の3つです。
・弱い電波を増幅して強くする
・指向性が強いため電波漏洩が少なく収集効率が高い
・広帯域で利用できる
前に述べたようにWiMAX 2+の電波は障害物などによって微弱になってしまうことがあります。それを曲面を使って効率的に増幅する事ができるため、パラボラアンテナは人工衛星などから送られてくる信号だけではなく WiMAX 2+のためにも利用可能です。
別の点としてパラボラアンテナは指向性が強く、電波漏洩が少なく収集効率が高いという点が挙げられます。反射面を使って決まった方向に信号を向けることができるため、本来逃してしまう可能性があった電波を無駄なく集めることができます。
さらにアンテナは広帯域で利用できます。 WiMAX 2+の帯域は2.5GHzですが、他の帯域でも応用可能です。作っておいて損はないでしょう。
パラボラアンテナの作り方
ではパラボラアンテナはどのように作ることができるかを見てみましょう。
パラボラアンテナを作るのは難しくありません。また作るために必要な材料もあまり多くありません。
作り方は非常に簡単で材料は100均にあるもので揃えることができます。
ちょっとした工作が出来る方であれば問題なく作り挙げられます。
強化版パラボラアンテナの作り方
まず材料を揃えましょう。必要なものは100均に売っている金属製のボウルと、ボウルを固定するマナ板用のスタンドだけで十分です。
スタンドはタブレット用のものであれ何であれ、ボウルと組み合わせた時に自立すればOKです。
【作り方の手順】
① スタンドの中にボウルがすっぽり収まるように、スタンドを曲げて拡げる
② ボウルをスタンドの中に入れる
③ クレードルと一緒に端末をボウルの口に向けてスタンドに立てる
主にこれだけの手順で出来がりです。
ボウルの曲面で反射した電波が集中するあたりに端末を置くことがポイントです。
スタンドを組み合わせたり、何か別の支えるものがあればそれを使っても構いありません。パラボラアンテナの設置場所やアンテナの向きを微調整して、その都度ネット速度を図ってみてください。
特定の位置や角度で速度が速くなる場所を見つけることができるでしょう。その場所を見つけるまで少し時間がかかるかもしれませんが、一度発見すればずっと使う事ができるためやる価値があります。
ちなみにボウルだけでなくざるを使ったり、アルミ製の深皿を使ったり、プラスチック製のボウルにアルミホイルを貼ったりなど様々な工夫ができますが、最も簡単なのは100均のボウルを使った方法でしょう。
さらに電波を強力にしたい方は、アンテナに使うものの大きさを拡げるという方法があります。
例えば少し湾曲した大きいざるなども使えるでしょう。ざるをアルミホイルで一面覆って、さきほどのボウルの代わりに使うだけです。
大きさが大きくなった分、これだけの工夫で通信速度が1.5倍ほどあがる可能性があります。ポイントとして、真正面より少し下にクレードルを設置すると良いでしょう。
パラボラアンテナだけではない!通信速度改善法
パラボラアンテナ以外にも通信速度を改善する方法があります。あまり知られていない通信速度改善法をご紹介します。
ここではガスコンロ用の汚れ防止シートとビニール傘という身近な2つの物を使った方法を説明します。
ガスコンロ用の汚れ防止シート
まずガスコンロ用の汚れ防止シートですが、よくガスコンロの周りに立てるアルミ製のついたてのようなアレです。これを反射板の代わりとして使うことができます。カバー範囲が広い分、広範囲の電波を拾えると期待できます。
また汚れ防止シートは表面がでこぼこしているのが特徴ですが、この凸凹が受信感度を良くするとも言われています。あまり見た目は良くないものの、汚れ防止シートは手軽に設置できる速度改善法として注目できます。
ビニール傘
形状がアンテナに似ているため、ビニール傘を使うこともできます。
勿論ビニール傘をそのまま使うわけではなく、ガスコンロ用の汚れ防止シートをビニール傘の形状に合わせて切り貼り付けるという工夫が必要です。
少し面倒ですが、傘には柄がついていて、そこに wi-fi ルーターを取り付け安く、実はとても便利なグッズです。
立てかけ方はそれぞれ創意工夫する必要がありますが、是非挑戦してみてください。
ビニール傘と汚れ防止シートを使った結果、通信速度が改善されたという口コミもあるため必見です。
他にも鍋蓋など湾曲しているものを使って様々なアンテナもどきを作ってみると楽しいでしょう。いずれにしてもアルミホイルやアルミ製のものを表面に張ることがポイントです。
パラボラアンテナ作成時の注意点
簡単に作れるパラボラアンテナですが、作成する場合は設置場所や向きも意識する事が大事です。パラボラアンテナが準備できたとしても、電波を拾いにくい場所や角度で設置すると意味がありません。
一般的には電波を90度の角度で捉えるのが良いとされています。
屋根の上に乗っている円盤型のアンテナなどが微妙な角度になっているのをよく目にしますが、電波を最も捉えやすいポイントを根気強く探しましょう。
またクレードルや端末を置く位置合いも根気強く探してください。アンテナとの距離を離してみたり近づけてみたり、微妙に傾けてみたりなど工夫をこらしましょう。
パラボラアンテナを使用する際の注意点
紹介したパラボラアンテナの作り方通りに製作したとしても、必ずしも通信速度が目に見えて早くなるわけではありません。上手くいけば2倍3倍に増幅する可能性もありますが、ほとんど変わらないというケースもあるでしょう。
その場合は使う場所を少し変えてみたり、LTE対応のプランを併用するなどして対処する必要があります。 WiMAX 2+の技術革新は続いて行くことが多いに期待されているため、いずれ電波の問題も解決すると期待できます。
パラボラアンテナのデメリットとしては天候の影響を受けやすいという点が挙げられます。例えば土砂降りの日などが電波がうまく受信できないことがあります。
パラボラアンテナは速度を劇的に改善するわけではないことをよく覚えておきましょう。とはいえ費用も安く簡単に制作できるため試してみる価値は大いにあります。
パラボラアンテナに関する情報はネット検索でたくさん見つけることができるため、まだ試したことのない方法がある場合は積極的に真似してみると良いでしょう。
それと同時に、WiMAX 2+エリア拡大要望を出したり、高速通信に対応した最新機種に変更するなど別の工夫をすると良いでしょう。
Broad WiMAXなどのように無料で機種変更に対応してくれるプロバイダもあります。そのようなプロバイダを利用して出来る限り高速通信が作れる環境を自分なりに工夫して模索すると良いでしょう。
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