WiMAXのホームルーターとして唯一の選択肢となるのが、「HOME01」「HOMEL01s」です。固定回線代わりにWiMAXを導入しようとしておられる方もいらっしゃるはずですが、その場合に選択肢となり得るHOMEシリーズの特徴は何でしょうか?性能面や2台の違いなどからご紹介します。
目次
HOME 01の特徴
まずは、HOME 01の特徴から見ていきましょう。
高性能アンテナで安定した高速通信
「ワイドレンジアンテナ」と「μSRアンテナ」を搭載しています。NECのルーター最上位モデルに搭載されるこのアンテナは、基盤に頼らずアンテナ単体で広範囲に電波を飛ばします。
既製品は、アンテナを搭載する基盤の力を借りて3方向(X/Y/Z方向)に飛ばしていましたが、ワイドレンジアンテナではアンテナだけでその性能を実現します。これにより、受信する端末でより強い電波を受け取ることが可能です。スマートフォンやタブレットなどで、今までは角度を変えたり近くに移動しなければならない環境でも、端末の状態によらず安定して電波を受信します。
μSRアンテナも、Wi-Fiの電波を飛ばすために基盤に設置されるアンテナですが、今まではより本格的なルーターにしか搭載されていませんでした。これが01に搭載されることで、モバイルルーターであっても固定式と同じようにWi-Fi電波を発信できます。進化したμSRアンテナでは、一度に複数の端末を接続しても通信速度が落ちず、そして電波干渉を回避するために「空間多重」「ピン・ダイボールアンテナ」を利用して接続します。
01では「ビームフォーミング」にも対応することで、より安定した通信を実現させています。特定の方向に電波を飛ばすビームフォーミングでは、すでに発信している電波と同位相の電波を掛け合わせることで、信号がより強くなるという原理を利用しています。端末側の機能で位置を知らせることで、最適な電波のビームを発信します。
WiMAXハイパワー対応
WiMAXハイパワーに対応しているのも嬉しいポイントです。WiMAXハイパワーとは、WiMAXルーターからの電波出力を向上させて、WiMAXの基地局との通信を強化する機能です。
実は、WiMAXの基地局からの電波が届いていても、WiMAXルーター側からの電波が基地局まで届いていないと「圏外」と表示されてしまいます。これは、WiMAX通信可能エリアでギリギリ繋がるが繋がらないかという場所にいる方にとっては、非常に嬉しい機能です。
基地局やアンテナが増設されなくても、ルーターが改良されたことによってインターネットに安定して接続できるようになります。今まではWiMAXだけにその機能が搭載されていましたが、01が搭載するWiMAXハイパワーはWiMAX2+にも対応しています。
スマホアプリからカンタン設定
スマホアプリ「NEC WiMAX2+ Tool」では、モバイルルーターの電波状況や電池残量の確認、使い方に関する細かい設定やスマートフォンからのリモート起動に対応しています。
これにより、パソコンを起動して操作しなくてもアプリ一つでルーターを管理することが可能です。アプリ側から、ルーターのファームウェアの更新はWi-Fi周波数の切り替え、データ通信量の確認、通信モードの切り替え、簡単に電波状況をチェックできるインジケーターの表示などを操作します。
Wi-Fi接続設定に関しても、QRコードを利用して非常に簡単に設定できます。
電波インジケータ機能
そのアプリを利用したインジケーターを利用することで、家の中のどの場所で電波を最も強く受信できるかを一目で判断できます。電波の受信状態が強ければ、当然安定した高速通信を行うことが可能になります。一目で見てわかるよう視覚化することで、安定した通信のための利便性や機能性を向上させているのが特徴です。
HOME L01sの特徴
ホームルーターL01sは、01とどのような違いを有しているのでしょうか?いくつかご紹介しましょう。
下り440Mbpsの高速通信
L01sは、下り通信速度最大440Mbpsに対応しています。L01sのハイパフォーマンスモードで発揮される440Mbpsは、固定回線に勝るとも劣らない高速通信速度です。高画質で動画を視聴したり大容量のデータをダウンロードする際に威力を発揮してくれます。
据え置き型のホームルーターであれば持ち運びすることも少ないため、常に有線で接続してハイパフォーマンスモードで使いっぱなしにすることもできるでしょう。実際に出る有効通信速度はこれよりも低くなりますが、220Mbpsまでしか対応していない旧世代のモバイルルーターに比べると、実測でも50~60Mbps程度の通信速度を出せるため、十分に快適なインターネットライフを送れるはずです。
CA(キャリアアグリゲーション)と4×4 MIMO(フォーバイフォーマイモ)の通信形式に対応しているため、旧式の通信方式WiMAXに比べて非常に高速なデータ通信を実現しています。
シンプルなデザインが人気
高性能版のL01sでも、デザインは非常に慎ましくシンプルです。どんなインテリアにも馴染むよう無駄のないデザインで設計され、円筒形の本体前面には、通信状態や本体の状態教えてインジケーターが搭載されています。カラーはホワイト一色ですが、家電の一つとして違和感なく馴染むシンプルさが人気です。
最大42台同時接続可能
ホームルーターとして安定して使用できるよう、最大接続可能台数は何と42台に設定されています。
W04やW05では10台に設定されているため、持ち運びができるモバイルルーターに比べて、はるかに強力で安定した通信機能を搭載していることが分かります。42台同時に接続すると通信速度が低下するものの、前述した強化版のアンテナを搭載していることにより、モバイルルーターでは限界の10台程度を接続しても安定してデータ通信を行うことが可能です。Wi-Fiの周波数帯を切り替えて、2.4G/5GHzの同時接続も可能で、最大でそれぞれ20台ずつ接続できます。
省電力が実現できる
「バランスモード」によって、接続している台数が多い場合は出力を上げてWi-Fiをしっかり飛ばし、接続台数が減ったり接続していない場合は、節電モードに自動で切り替えてバッテリー寿命を延ばしたり消費電力を抑えたりする機能です。「切り忘れタイマー」は、インターネットに接続していない状態が60分以上続いた場合に、自動的にL01sを休止状態にするという機能です。
自動でスリープ状態にすることで、手動で電源を切ったりコンセントを抜いたりする必要がなくなります。消費電力もはるかに低く抑えられ経済的です。
HOME01とL01sの違い
そんなHOME 01とL01sの違いは何でしょうか?それほど大きな違いがあるわけではありませんが、細かいところで幾つか性能差やデザインの違いが見られます。
接続台数の違い
01はLANポート×2台、2.4GHzで10台、5GHzで10台の最大22台であるのに対し、前述のようにL01sは最大42台まで接続可能です。それぞれの周波数帯で、接続可能台数が倍増しているのが特徴です。
通信能力に差があり、L01sではより安定してより多い端末に接続できます。
サイズ・重さ・デザインの違い
01はNEC製で、サイズは幅70×高155×奥行100mmとなっており、L01sはHUAWEI製で、サイズは幅93×高180×奥行93mmとなっています。重量はそれぞれ338g、450gとなっています。
デザイン面での違いは、01が楕円形でより小型になっているのに対し、L01sは円筒形で一回り大きいのが特徴です。より光沢があってすべすべとした質感のL01sの方が高級感があります。
WiMAXHOME01とSpeedWi-FiHOMEL01sのスペック比較
商品名 | WiMAX HOME 01 | Speed Wi-Fi HOME L01s |
---|---|---|
メーカー | NECプラットフォームズ | ファーウェイ |
サイズ | 約70×100×155mm | 約93×180×93mm |
通信方式 | ・WiMAX 2+ ・au 4G LTE | ・WiMAX 2+ ・au 4G LTE |
最大通信速度 | 下り:440Mbps 上り:75Mbps | 下り:440Mbps 上り:30Mbps |
重量 | 約338g | 約450g |
SIMカード | NanoSIM | NanoSIM |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
同時接続台数 | 最大22台 【内訳】 有線接続 2台 Wi-Fi(2.4GHz) 10台 Wi-Fi(5GHz) 10台 | 最大42台 【内訳】 有線接続 2台 Wi-Fi(2.4GHz) 20台 Wi-Fi(5GHz) 20台 |
同梱物 | ACアダプタ つなぎかたガイド (保証書付) | ACアダプタ Ethernetケーブル(試供品) 取扱説明書 |
まとめ
それぞれに特徴があるため、しっかりと下調べをしてから端末を選ぶことをお勧めしますが、よほど多くの端末を同時に接続しない限り、どちらを選んでも性能面で困ることはないでしょう。
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